『情報が多ければ判断が楽というものではない。』
- カール・フォン・クラウゼヴィッツ
- 1780/07/01-1831/11/16
- Carl Philipp Gottlieb von Clausewitz (Claußwitz)
- プロイセン(ドイツ?)
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- 18世紀の言葉としては卓見だろうが、21世紀になると殆どの人が理解し経験しているだろう。
- 情報の多少よりの信憑性の方が気になる昨今であるし、本当に欲しい情報は依然少ないのだ。ビッグデータを個人が触る時代が目前だから、さらに印象も変わってくるだろう。
- 情報が少ないと思い込みで判断する。昔なら占い。げんを担ぐのもある。少ない情報を無いかで補う訳だ。
- 情報が多いと方向性が失われて判断できなくなる。コンピューターは方向性を見つけ出す手伝いをしてくれるが、混乱の要素も同時に増えるはずだ。
- だから心眼などといい加減なものを容認する羽目になる。経験に基づく総合判断だから適当とするのだ。
- 判断とは目的に対する方法論の合理性の是非あるいは多少(相対性)の判断だ。
- 必要な情報だけで十分。必要な情報の見極めが出来ているなら情報量の多少は問題にならない。
- 実際は問題の構造が把握できていないから必要情報の見極めも出来ない。情報が増えると混乱だけが増していく図式になる。
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