『幸福は対抗の意識のうちにはなく、協調の意識のうちにある。』
- アンドレ・ジッド(ジード)
- André Paul Guillaume Gide
- 1869/11/22-1951/02/19
- フランス
- http://ja.wikipedia.org/wiki/アンドレ・ジッド
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- 「幸福」とは何かの理解すら覚束ない身には、「対抗」とか「協調」とか言われても取り付く島がないのであります。
- とは言え、少なくとも、対抗する状況よりは協調する状況の方が幸福に近いと思うのは納得できる。
- 建設的な対抗はより高いレベルでの新しい価値をもたらすかもしれないが、その作業は苦しく、時には相手を否定するプロセスにおいて破綻することもある。いずれにしても安心のない緊張が支配的だろう。
- 協調は下手をすれば、追従的、妥協的、怠惰で、得られるものは凡庸の域を出ないことが少なくない。それでも緊張を強いられることは少なく、安心が行くのは当然だろう。ハイレベルな協調を意識すると、自らへの批判的な考え方も求められるが、それは強いられたものではないため、心の平穏が浴び屋化されることは少ない。
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